2014年2月9日観賞。
180分=3時間にも及ぶスコセッシ×ディカプリオ劇場。
その3時間ひたすらに下品。徹底的に下品。
レオ様とその奥様 奥様はノーパンだよ!! |
毎回グロテスクともいえるほどの徹底的な描写にこそ
名匠マーティン・スコセッシの本領があるのだが、
そんなスコセッシが71歳にして・・・
いや、71歳って完全なおじいちゃんなのに!
このおじいちゃんが71歳にしてここまで下品な作品を 作り上げるエネルギーと想像力に恐怖すら感じる。 |
本気を出して「下品」と「金」を徹底的に、躊躇無く、
これでもかと言うほどに「映画」を通して描ききったのが今作。
71歳の巨匠スコセッシにかかれば、
「下品」という言葉に唾を吐きかけるかのように
「下品」を最上級までに突きつけて映像化する。
だからR-18も納得。
不愉快になって途中退出する人がいたって納得。
SEX・SEX・ドラッグ・ドラッグ・ドラッグ・ドラッグ・ドラッグ!!!
会社でパーティーなんて当たり前!
会社でも会社のエレベーターでもSEX!!!
証券マンってここまでチャラいの?
俺の同期で野村や大和に就職したやつらは大丈夫なのか?
と、不安になるくらいにとにかく徹底的に
金と女とドラッグと全ての欲にまみれたディカプリオが180分。
そのディカプリオのイカレぶりはとにかく最高で妥協が無く、
これは初のアカデミー賞も夢では無いというか与えるべき!
彼の存在だけでこの映画はプラス5点くらいの価値がある。
彼の演技だけでもこの映画は3時間観る価値がある。
だが、逆に言えばこの映画はそれだけの映画とも言える。
繰り返しになるが、71歳の巨匠スコセッシがディカプリオと共に
一切の妥協無く、実話に基づいた「人間の欲」と「金」を、
徹底的に「下品に」エンターテイメントとして描ききった。
普通に面白くて笑ってしまうし、下らなさすぎて、下品すぎて
苦笑という名の笑いがこぼれるシーンもたくさんある。
たまにあるカメラ目線&ドヤ顔で観客に語りかけるレオ様 このシーンは好きだ |
そうやって、この映画はただ何も考えずに3時間楽しめば良いのだ。
拝金主義の是非がどうだとか、
アメリカ経済の矛盾だとか、
そんな政治的、社会的談義は必要ない。
ただ単に「欲にまみれる」とはまさにこのこと!
「下品」「外道」とはまさにこのこと!
ウーマンラッシュアワーの村本や有吉すらも
ただの真人間にしか思えないほどの
まさに「下衆の極み」を120%映像化した
スコセッシ&ディカプリオの決死の挑戦を観て損は無い。
ただ3時間はちょっと長い。
「このペンを俺に売ってみろ」
あなたはどう答えるだろうか?
この作品、未見ですが楽しみですね~。
返信削除町山智浩さんいわく「金融版グッドフェローズ」だとか、
ただやはりロバート・デニーロ&スコセッシの復活してほしい!
コメントありがとうございます。
削除いききった映画で面白かったです。
ただ3時間は必要あるのかなと・・・