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※素人の戯言なので観賞本数増えるごとに点数は微調しています。悪しからず。

2013年1月27日日曜日

映画『レ・ミゼラブル』70点




結論を先に言うと、
僕はミュージカル鑑賞に向いていないことが分かった。
というどうでもいい主観的な感想が結論になってしまった。


まぁでも、そもそもこのブログという媒体そのものが
公的にアットランダムな人の目に触れるものとは言え、
主観的なことをだらだら書くことが
許される場所だと言えるから良いだろう。



さて、中身だけども、「3回泣く」とか、
前田敦子が3回も見に行ったとかで、
そもそも映画というかフィクションで泣いたことが無い僕は、
ものすごくハードルを上げて鑑賞に臨んだ。

それがいけなかったのかどうかは分からないが、
予想通り泣けなかった。

ただ、映画が終わった瞬間に自然と拍手が起きるという
僕の映画鑑賞史初の出来事が起こるくらい、
他のお客さんは感動していたようだ。
隣のおばちゃんも泣いていたし。


何が70点かって、そもそも9割以上が歌なんだよこの映画。
何を今更!ミュージカル映画なんだから当然でしょ、と
突っ込みが入る所なんだろうけど、いや、それにしても歌中心すぎる。

何せ全てが歌だから台詞や内容が頭に入ってこない。
そりゃもちろん、ヒュージャックマン、アンハサウェイ、
ラッセルクロウをはじめとする俳優陣の歌唱レベルの高さには
驚きと共に感動すら覚えたけど、なにせ歌ってるから入ってこない。



小学生の頃から課外授業でミュージカル観るのが嫌いだった。
「なんでまじめなコト言うのに歌うの?ふざけてんの?」
と思いながら観ていて、最悪の時は寝てた。

そんな子供が大人になっても、
ミュージカルに対するスタンスは変わらなかったわけだ。

さらに言えば、
観客の人たちは「何に感動したのか?」ということだ。
「どうして泣いているのか?」ということだ。

確かにラストの壮大なエンディングには僕も鳥肌が立った。













でもその鳥肌というのは、
ストーリーがどうかという点よりもむしろ歌の力。
ネタバレになるいけないので詳細は書かないけど、
あの人数でのあの歌の熱唱。
そういう歌の力による「雰囲気」みたいなモノへの鳥肌だ。

これは全編に言えることで、
歌にごまかされて緻密な構成や脚本を感じられない。

ただ、話の要所要所では感動ポイントが設置されている。

それは「愛」やら「別れ」やら「死」だ。

そりゃもちろん「愛」や「別れ」や「死」を描けば感動するよ人は。
せかちゅーとか恋空とかそういうレベルでもそうなんだから。

それに加えて、俳優陣の圧倒的な歌の「雰囲気」で
ストーリーを進めていくから、おそらく観客が感動しているのは、
その『歌』によって作り出された「雰囲気」なんだと思う。

歌の力って言うのは良くも悪くも偉大で、言葉がよくわかんなくても、
歌い手の感情表現や、歌の技量で「ある程度」感動をもらえる。
その歌で覆われた雰囲気で感動する。













だから「何に感動したの?」って聞かれても
明確に論理的に答えきれない、
それがミュージカル映画なのかなと思った。

そういう雰囲気を楽しむ、
論理的に何がどうダメでこの構成が抜群だったとか、
そういう楽しみ方では無いんだと。

だから僕のように、すぐに「なぜ」とか「どうして」とか
思っちゃう人間はその雰囲気に入りきれずに泣けないし、

「ジャンバルジャンってどうやって逃げきってんの?」
「フランス革命って学生が起こしたんだっけ?」
「いつのまにジャンバルジャンって年老いてんの?」

とか、歌の雰囲気でかっ飛ばしてる
脚本・構成とかを気にしてしまうわけだ。
そんなやつはアンハサウェイの歌が上手すぎて
眠くなっちゃうわけだ。


というわけで、「なんとなく」いい話だと思った程度だったので、
ホントは60点くらいだけど、俳優陣の圧倒的な歌唱力に拍手で70点。
アンハサウェイの『夢やぶれて』は素晴らしかった。



でも結局、僕にはミュージカル映画は無理でした。

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