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※素人の戯言なので観賞本数増えるごとに点数は微調しています。悪しからず。

2013年12月22日日曜日

なぜ映画を観るのか?


最近、

「なんでそんなに映画ばっかり見てるんですか?」

って聞かれるんだけど、
曲がりなりにも「映像」に携わる人間としては、
「映画」という作品表現って理想だと思うから
というのが答えになる気がしている。

その心は、映画という媒体は、
「観賞者が初めから終わりまで観る」
という絶対条件の下に製作されている。

これは、そんなの当たり前じゃんという真理に過ぎないが、
その真理は映画とテレビが圧倒的に異なる真理でもある。

残念ながらというべきか、
僕が制作に携わる「テレビ」は、厳密に言うと
「観賞者が初めから終わりまで観る」
という絶対条件の下には制作されていない。

視聴者はいつチャンネルを変えるか分からないし、
だからこそチャンネルを変えられないように、
チャンネルをキープして貰えるような工夫を凝らす。

その例は、時にバッシングの対象となる
「CM前の過剰な煽り」演出であったり、
「多すぎる」テロップであったりする。

その点、映画は対象的だ。
ほとんどの映画が、テレビバラエティでは「あり得ない」
冒頭2~5分のクレジット&風景で始まる。

こんな事をバラエティ番組でやってしまったら
まず視聴者は逃げてしまうだろうから、
テレビのセオリーでいえば、今回の放送では
こんなことが起きますよなんていう簡単な予告を流し、
チャンネルを変えられる前に本編に入る。

映画はそんな必要が無い。
自分が作ったものを見に来る観賞者は、
とりあえず映画館に着席したら、
エンドロールが流れるまではその腰を上げることは無い。
(つまんなくて退席とかはあるけど、そんなのどうでもいい)

その絶対的な前提条件で、
自分が面白いと思う映像作品を作り上げるというのは
テレビを制作する人間にとっては理想に見えるわけだ。

だから僕は映画を観る。
なんていうのは少し大げさすぎるけど、
あえて論理的な理由を突き詰めればそんな感じか。

そしてその映画を観た感想を書くのは、
思ったことをアウトプットするという
一種の脳みその体操であると同時に、
「いつか芥川賞をとる」
という野望に向けての助走でもあるのだ。

それはウソだけど。

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