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※素人の戯言なので観賞本数増えるごとに点数は微調しています。悪しからず。

2013年5月25日土曜日

映画『L.A. ギャング ストーリー』68点



5月に見た映画だけど今更レビュー。
この映画は映画館で見るべきだ。
そして予想していたよりも痛快で、退屈せず見れた。

まずその理由として挙げられるのは、濃厚なキャスト陣。
ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、そしてショーン・ペン。
ある程度雑な脚本も許容できるメンツがそろっているのだ。

ストリーは単純。
実話を元にした映画で、ショーン・ペン演じる
LAを取り仕切る極悪非道なマフィアのボス(ミッキー・コーエン)、
そりゃもうホントに悪い、鬼畜の所行!と叫びたくなるくらい。

使えなくなった人間の上半身と下半身を
逆方向に進む2台の車に結びつけて、思いっきりアクセル踏んで、体
を真っ二つに引きちぎっちゃうくらい悪い。
そんなマフィアに業を煮やしたLA警察の逆襲!というお話。

まず、ショーン・ペン先輩の役作りが素晴らしい。




















ショーン・ペンってこんな悪い奴だったっけ?
って思わせるほど、まず顔からして極悪非道に作り上げられていた。
52歳とは思えない、ストイックな肉体改造も含め、
際だった存在感を醸し出していた。

そして、そんな彼がいるからこそ、「悪をぶちのめす正義(善)」という
誰もが単純に簡単に頼める勧善懲悪万歳!ストーリーにおける
善悪をより明確に区分けし、鑑賞者が余計なことを考えずに
「極悪非道なマフィアを倒すポリスメン」という視点だけで
楽に楽しめる状況を作り出してくれる。


細かいコト言えば、LA警察は無茶苦茶過ぎて笑えるほどで、
マフィアにかかわったやつらはどんな小さな市民でも
平気で警告無くぶん殴るし、射殺もいとわない。

「おまえら!出てこないと突入するぞ!」
って拡声器で警告しておいて、30秒くらい待って出てこなかったら
建物の前に立ってるギャングの手下に先制攻撃!
しかもその攻撃方法はマシンガン!躊躇無く射殺!

そんな警察いるわけ無いじゃん!という突っ込みすらタブーに感じるほど、
彼らは何の躊躇もなく、その引き金を引く。

コンプライアンス違反も甚だしい。
ジャックバウワーもビックリ。


だけど、この映画が素晴らしいのは、
鑑賞中そんな矛盾なんて考えずに見れるのだ。
ふぁっきんこんぷらいあんす!

それもこれもショーンペン先輩の圧倒的な演技力によって構成された
「悪」のこの上ない「悪」感。
それにつきるのだ。

ショーンペン先輩の悪が悪であればあるほど、
コンプライアンス違反甚だしいLA警察のはぐれもの達が
色々ありながらも結託し、ギャング達のアジトや資金源を
襲撃、爆破、射殺をしても、矛盾なんて何も感じない。











なんなら「そうだ!もっとやれ!やっちまえ!」と、
拳を上げて応援したくなるくらいだ。


だからこそ、鑑賞後は圧倒的な爽快感と、
今ハリウッドで乗りに乗るライアンゴズリングよりも、
ショーンペン先輩のインパクトが圧倒的に残る。

脚本が粗雑だとか言う批判があって、
あまり映画としては評価されていないみたいだけど、
僕は充分にエンターテイメントとして楽しめました。

尺もちょうど良いし、
2時間くらい時間が空いたときに観るにはちょうど良い映画。
ションペン先輩万歳!


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