監督が色々やろうとしすぎて、
まとめきれずに終わった感じ。
前半30分くらいまでは良かったし、
タイムトラベルというありきたりなモチーフを
今までに無い切り口で見せれていたけれど、
最終的にエクソシスト的な超常現象が入り乱れ始めた時点で萎えた。
タイムトラベル部分だけに力点を置くべきだったと思う。
タイムトラベルというただでさえ非日常的な現象に対して、
未来の犯罪組織が消したい標的をタイムマシンで
30年前に送り込み、そこにいる「ルーパー」と呼ばれる
暗殺者に標的を殺させてるっていう
新しい切り口で見せようとしたことに
さらにわけのわからん超能力盛り込まれると、
肝心な「ルーパー」に焦点が行ききらなくなる。
最後のシーンは絶対最初に思いついて、
ここに着地させるって決めてたんだろうなってくらい
キレイな終わり方だったけど、
そのキレイな終わり方に向かって着地する
カタルシスみたいなものを、
あの少年のエクソシストぶりが邪魔してる。完全に。
だから鑑賞後、どうも煮え切らない。
一見キレイに終わらせやがってと思ってしまう。
とはいえ、『500日のサマー』以来、
グイグイ来てるジョセフ・ゴードンは
さすがの演技力と存在感で、
ブルース先輩は相変わらず、どこか良くも悪くも
コメディ臭が抜けきれない感じが良かったです。
ジャックバウワー並に、ダイハードの印象をいつまでも
ぬぐい去れないから悪そうな役をやる彼の哀愁が逆に良い。
なんかWiki見たら評価高いみたいだけど、納得いかない。
撮影や映像には斬新さを感じたけど、
脚本に無理があったし、もっともっと面白くなる気がしたから。
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