注意事項

※素人の戯言なので観賞本数増えるごとに点数は微調しています。悪しからず。

2020年5月15日金曜日

映画『マイル22』74点


ピーターバーグ先生の銃撃戦と編集のテンポの良さは中毒的魅力がある。
何より彼の銃撃戦は”音”が凄い。

そしてさらに好感を持てたのは、
今回は特に全体尺のタイト化に磨きがかかってて、とても見やすい。
バディたちがテンポよく死んでも一切感傷的にならず次の舞台へ進む感じも潔かった。

が、こんな続編匂わせるタイプの監督でしたっけ?

映画『アメリカンファクトリー』80点


オバマ夫妻の制作会社による
アカデミー賞受賞のドキュメンタリー映画。

舞台は破綻した自動車メーカーGM跡地に作られた
中国の大手自動車ガラスメーカー。

このアメリカ工場が完成したことで新たな雇用が創出され、
路頭に迷っていたアメリカ人労働者は歓喜するが、
中国特有の軍隊的とも言えるストイック労働スタイルに
自由の国の住人達は全くついていけず。

お家芸とも言える権利を主張するため、
「組合作るぞ!」と声をあげるも、
そこも中国スタイルで反乱分子は即排除で大量解雇。

それでも中国についていく人がいたり、
陰口叩く人がいたり…
やっぱり文化と労働の融合は難しいなあなんて思っていたら、
次にやってきたのは自動化による人間そのものの大量解雇。
圧倒的皮肉。

映画『コンテイジョン』85点


コレはコロナ大流行の今だからこそ観る意味がある映画だ。

ケイトウィンスレット演じる医者が

「人は毎分3回から5回顔に触れ、その同じ手でドアノブ、
 エレベーターボタン、そして他人に触れる」

と言っていたのを聞いて以来、
エレベーターや公共施設のドアに触れることに敏感になってしまった。

結局この映画でのパンデミックも手洗いうがいを徹底したら防げていました。

「芸術は現実を予見する」
とはまさにコレで、
ラストのセリフなしの感染経路解説は心の底からゾッとします。

2019年5月6日月曜日

映画『ホース・ソルジャー』80点


実話。

信じられないが対戦車に対して主に騎馬戦で
12人の部下を1人も失わずにタリバンの本拠地である
北部の都市マザーリシャリーフを奪還し、
地元の反タリバン勢力をまとめあげた男の話。
リーダーはマイティー・ソーのアノ人














圧倒的な緊迫感の銃撃戦など、
終始"映画として"スリリングに面白く観賞できるが、
ふと"これは実話"だということを思い出すと、
あまりにもポジティブかつ意気揚々と戦士たちを讃える
嘘だろ?ってくらい団結する米軍と地元軍











映画のテンションに足踏みしたくなる自分がいる。

なぜなら同じく対テロ戦争を描いた実話ベースの
アメリカ映画としてヒットした
"アメリカンスナイパー(85点)"や"ローンサバイバー(83点)"を観ているから。

それらの映画にあった対テロ戦争への圧倒的虚無感と悲壮感、
そして帰還兵の深刻なPTSD問題、
これらを局面は違うとはいえ、
同じ対テロ戦争を描いた『ホース・ソルジャー』では1秒も感じないからだ。

でも多分その空気感も含めて"実話”で、
この12人のチームはアフガンの地で圧倒的な勝利をあげ、
圧倒的な高揚感と達成感で帰国したのだろう。
だから多分この映画は多少の美談は交えているとは思うが、
”正しい”んだと思う。

そして何より摩訶不思議なのが、この映画もヒットするし、
より陰鬱な『アメリカンスナイパー』はもっとヒットする
というアメリカという国と国民。

本当に不思議。というか恐怖すら感じる。

2019年5月1日水曜日

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(マーベルファンじゃなくても)90点




ただでさえヒーローごった煮
「アベンジャーズ」シリーズの集大成ということもあり、
20キャラ以上のそれぞれの強固なファンを持つスーパーヒーロー達が大集合。
観終わった今でも全員名前言えない。




















普通こういう場合って、

「いや、俺はそもそもアイアンマンですら1しかちゃんと見てない」
「ハルク?存在は知ってる。」
「キャプテンアメリカ?アイアンマンと喧嘩したのは知ってる」
「あのアライグマって世界観同じところで生きてたの?」
「キャプテンマーベル?キャプテンは一人じゃないの?」

的な知識の変調が著しくなって、たいてい「ついていけないよ!」
ってなるんだけど、この映画が凄すぎるのは、
その程度の限定的な知識の客ですら取り込める面白さになっていることだ。

実際自分自身も「アベンジャーズ」シリーズは何とか鑑賞済みレベルで、
アントマンなんて観ていないし、
ブラックパンサーもヒットしたってことしか知らん、
ヴェノムは出ないの?みたいなレベルだったが、

椅子に着席してしまえば

”これぞドリームチーム!!大集合だぜ!!
見たか悪役ども!!死ねええええええええええ!!!”

感のカタルシス半端なさすぎて、クソたわけニワカでも大興奮できた。
ぶっちゃけ細かいやり取りとか、
おそらくファンにとっては"あるあるネタ”のウィットに富んだ
ジョークも全然笑えないところあったけど、
それでも大興奮できて、
"あの全員集合だぜ!”って瞬間は全然知らんのに鳥肌立った。

だからこの映画はマーベルファンにとっては100点だろ絶対。
超たわけニワカの俺でもこんなに興奮できるんだから、
全シリーズ制覇の本物は失禁してる可能性ないか?

と、同時にアニメ大国日本でもこういう映画作れないの!?
という謎の悔しさすら覚えた。

そして個人的に幸運だったのは、
隣の席のアメリカ人親子(子は小1くらい)の存在。

ヒーロー達が窮地に追い込まれた時、子供は顔を覆って落ち込み、
死ねえええええのヒーロー無双時は親子でハイタッチ&肩組んで大興奮。

エンタメが視聴者を興奮させる瞬間を隣で直視できた。最高かよ!

2018年8月13日月曜日

映画『ウインド・リバー』90点



あらすじは…

ネイティブアメリカンが追いやられた
ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。
FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、
不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。
遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、
コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。



凄い映画を見た。
鑑賞後、圧倒的に体力を奪われる映画。














「少女はなぜ死んだのか?」

というサスペンス軸と

「辺境地に追い込まれたアメリカ先住民」

という実話というか現実の
大きく分けて2軸で話が進んでいくのだが、
この映画で描かれている現実は、全く知らなかった。


そんなまさにアメリカ社会の闇とも言える現実を
社会派思想映画になりすぎず、
都市部からやってきたFBI警察官という視点を上手く借りて
悲惨すぎる現実を照らし出し、
良い味出してたFBI警官役のエリザベス・オルセン
アベンジャーズのスカーレット・ウィッチ役














そこにさらにミステリー的要素を織り込みながら、
常に緊張感をキープするサスペンス映画としても成立させるという
超高度な技術で完成された映画だ。


地元を知り尽くすハンター役・ジェレミーレナーの
静かに怒りと悲しみを表現する演技は流石だった














最後の圧倒的迫力の銃撃戦は、
この銃撃戦の緊張感は下手な戦争映画を簡単に凌駕する














冷静に見ると急にフィクション感増したな!って感じはあるけど、
観賞中のリアルタイムでは、
ただただ善人が生き残ることを祈ることしかできなかったので、
充分にフィクションとして成立してるわけだ。

決して派手な映画では無いが、
我々が知らずに生きている重大な社会問題を
上質なサスペンスとして突きつける
非常に素晴らしい観るべき映画だ。

2018年5月10日木曜日

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』80点


フランスロケの機内で観た。
正直この手の映画ってガチファンがいらっしゃるから
あまり批評とかするべきではないとは承知の上で…

普通に面白い。

が、当たり前だがアイアンマンやスパイダーマンを始めとした
このスーパーオールスター軍団の各々のシリーズを
しっかり理解&予習できているかいないかで
だいぶその楽しさの深度は変わってくる。
(という視聴レンジという意味での80点)
”キャプテンアメリカ”って!って我に返っちゃう奴(私)に
アメコミを語る資格はない。











が、たいして思い入れのない鑑賞者(自分)ですら、
これだけヒーローたち詰め込みながらも、
各キャラの特徴を笑いを織り交ぜ、
しっかり際立たせて楽しめるというのは相当なものだと思う。

脚本の秀逸さ言うべきか。

あと何よりもいいのは、
どうせヒーロー軍団勝つんでしょっていう
おきまりの勧善懲悪をあざ笑うラスボスの圧倒的強さ。
強すぎてなんか絶望的に悲しくなるくらい強い。
強すぎて引いちゃう最強ボス・サノス












全然各キャラのファンでもないのに
クリリンが死んだ時並みの悲しさすら感じる自分がいる。

そして完全に続くじゃん!っていう
普通は欲求不満につながりかねない終わり方も
普通に早く次見たいっていう欲求にも繋がるし、
そういう意味でエンタメ映画として高レベルであった。