個人的には相当久しぶりのスピルバーグ作品だったが、
相変わらずというか、さすがというか、非常に完成度の高い映画だった。
完成度が高い、と言ってしまえば一言なんだけど、
つまり、欠点がほとんど見当たらない映画というのか鑑賞後の率直な感想。
笑いあり、スリルあり、学びあり、感動あり、最後は泣けるという
「やっぱスピルバーグってすげぇわ!」
という、映画として最高品質の作品になっていると思う。
普通に観た方が良い映画だ。
そしてトムハンクスが素晴らしいことは言うまでも無いのだが、
何よりもソ連側のスパイ ルドルフ・アベルを演じた
マーク・ライランスが圧倒的に素晴らしい。
トムとライランス。この何とも言えない表情が良い。 |
じゃあなぜ88点なのかというと、これはもう個人的な好みの問題であって、
自分のような映画素人クソ野郎的には、
「完璧すぎて逆に刺激が無い」という、謎のニヒリズム的感想を持ってしまい、
たぶんスピルバーグはあえてやっているに違いない、
「こんな良いタイミングでこんなこと起きる!?」的なフィクション感に
少し冷めてしまったりした。
でも何度も言うようにこの映画はとても良い映画だし、面白い。
ただデビット・フィンチャー最高芸人としては、
毒不足でキレイすぎる映画に満足できないという・・・
とはいえ、
「なんかスピルバーグにしては小粋なコント的笑いが多いなぁ」
と、思っていたら脚本がコーエン兄弟だったりと、
やっぱり改めて相当質の高い映画であることは間違いないわけで、
笑って、ドキドキして、泣けるこの映画、皆さん是非、ご覧下さい。
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