2015年10月18日鑑賞。
名作『キック・アス』の監督マシュー・ボーンということで、
自然とハードル上げ目での鑑賞スタート。
相変わらずこの監督は、
アクションシーンをダイナミックかつ美しく撮影するのが抜群に上手い。
『英国王のスピーチ』で、
アカデミー主演男優賞を受賞したコリン・ファースが
まさに英国紳士!!
という洗練されたトムフォード的スーツに身を包むスパイなわけだけど、
「最近のスパイ映画はシリアスすぎる」的な台詞が
本編内に差し込まれてることに象徴されているように、
全編通して「シリアス」ではなく、
「あり得ない」=「フィクション」なスパイ映画が展開される。
その極地は終盤の『威風堂々』に乗せたあのシーンに間違いないわけだが、
流石にネタバレになるので伏せます。
たぶんこの映画ってイギリス?欧米において増え続ける下流層の若年層や
それらの原因となり、それらを搾取する巨大企業やら、
そんな現代の社会情勢を反映した映画なんだろうけども、
あまりそういう思想的な視点でこの映画を観ても、
本当に楽しめない感じがしていて、
なんかアクション&スパイ映画としては、
古典的というか、さほど新しいストーリー性や展開はないんだけど、
なぜか新しく見えるアクションや、
「あり得ないっしょ」って笑いたくなる殺戮シーンは、
これが“あのシーン” まさにワロタ |
キック・アスから始まる「ポップに人を殺す」という、
映画でしか出来ない究極の表現方法を極めようという
マシューボーンの姿勢に拍手を送りたいと思いました。
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