2014年7月4日鑑賞。
予想以上に面白かった。
評価すべきは「何度も死んで何度も人生リセット」という、
一見新しさの見当たらないフィクション的設定を
ダグ・リーマン監督が「さすがボーン・アイデンティティーを作り上げた男!」
と思わせるハイテンポな編集と映像で作り上げた点だ。
それにあいまって、
膨大な出演作の中から「完全な駄作」を見つける方が困難な男トムクルーズが
ヘナチョコ男からループを繰り返すことで、完全無欠のヒーローに成り上がる様も
非常に爽快で、アクションシーン、戦闘シーンも非常に見ごたえがある。
この人の動きの切れは衰えることを知らない |
さらに、『プラダを着た悪魔』とは見違えるように「強い女」と化した
エミリー・ブラントも肉体を見事に鍛え上げ、
さらに悲しげなヒロインとしても非常にうまく演じきっている。
このシーンが一番美しい。監督も絶対そう思って撮ってる。 |
それによって、そこに大した感動はないが、
シンプルな恋愛ストーリーとしても楽しめて、映画の奥行きを助けている。
「ギタイ」は想像以上に気持ち悪いエイリアンで、
エンディングは予想通り過ぎるスーパーヒーロー的結末ではあったが、
「ループもの」に陥りがちなテンポの喪失と、
妙な思想的、哲学的演出に陥ることなく、
エンタメ映画としてしっかり完成された、夏休み映画にふさわしい爽快な一本であった。
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