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※素人の戯言なので観賞本数増えるごとに点数は微調しています。悪しからず。

2013年9月6日金曜日

映画『マン・オブ・スティール』65点


2013年9月1日鑑賞。

スーパーマンシリーズは一度も見たことが無いけど、
ウォッチメン』のザック・スナイダーと、
ノーランが組んだのだから面白くないはずが無い、ということで鑑賞。


何よりもまず、そもそもスーパーマンの設定に驚いた。
スーパーマンってこんな宇宙人的な話なんだって。

どこか我らの青春漫画の大傑作『ドラゴンボール』における
サイヤ人的な発想に近い懐かしさを感じるクリプトン人。


そして、体から破壊光線を出したり、













とんでもないスピードで自由自在に空を飛んだり、











誰もが少年時代に夢見たことを、スーパーマンは実現してくれている。


この「男のロマン」的な観点で言えば、先日鑑賞した『パシフィック・リム』は、
非常に満足感の高い映画であったが、
そこで感じた「もっとバトルシーンを!」という少なからぬ不足感を
大いに補うに足る戦闘シーンがこの映画には盛り込まれている。


というか、むしろ、逆に、お腹いっぱいだよ!もういいよ!


というレベルで、


お前、もはや地球救ってないよ!
お前の星で解決すべき痴話げんかのせいでマンハッタンぼろぼろだよ!


というように、『パシフィック・リム』で感じたような、
糞カイジュウを倒すカタルシス的快感は、
映画後半からバトルシーンの満腹感で少しずつ相殺されていく。


スーパーマンファンにとっては当たり前なのであろう
ビル3つ分くらい貫通するレベルの衝撃でぶっ飛ばされても
傷一つ出来ないスーパーマンのスーパーな肉体!
もやは孫悟空以上の強さ!


そんな異常とも言える強さは、
悪い奴らと闘っているのを観ていて、最初はよし頑張れ!なんて
応援目線で観ていたが、徐々にその強さが逆に感情移入を削ぐ
強すぎる強さに変わり始めてしまう。


そんな風に感情移入を削がれ続けた結果、


あれ?こいつって確か今後バッドマンとの共演決まってるんだよな?
いや、全く強さの次元違うでしょ。
バットマンってほぼ生身の人間だよ?
スーパーマンが闘うレベルの敵とか出てきたら瞬殺でしょ。
ヤムチャが魔神ブウに挑む的な圧倒的な無謀感しかないでしょ。
それって映画として成立しなく無い?


みたいな、バッドマン配役決定早々に叩かれまくるベンアフレック先輩を
さらに案じてしまうという、もはや本筋には一切関係ない想像が
鑑賞中に駆け巡るという始末。


それに拍車をかけてしまっているのが、
スーパーマンがなぜ地球人を選んだのか、
なぜ人間愛溢れる超人になり得たのか、
そこがわからないから、ただマンハッタンぶっ壊しまくって
結果人間何人死んでるの?みたいなことが気になってしまう。
彼が闘うことに感情移入できない。
パシフィック・リム』の時のように「カイジュウをやっちまえ!」という
少年時代を思い出し手に汗握ることは全く出来ない。


ケビンコスナーという超一流俳優をお父さん役に選びながら、
















その親子愛、家族愛を今ひとつ深遠に描き切れていない、
なぜ地球人のケビンコスナーは、
サイヤ人的な宇宙船で降り注いだ主人公を育て上げたのか。
そこにどんな苦労があったのか。
その苦労故にスーパーマンは地球を守る決心をしたのか。

ここらへんが壮絶超絶CGバトルシーンに割いた尺の差し引きで
ごっそり描かれていないこと、それがこの映画のもう一歩感を創出している。


でもこの映画におけるCG技術、戦闘シーンの迫力は尋常では無い。
それだけでも観る価値があるといっても過言ではない。
でも逆に言えばそれだけの映画かもしれない。

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