実話。
信じられないが対戦車に対して主に騎馬戦で
12人の部下を1人も失わずにタリバンの本拠地である
北部の都市マザーリシャリーフを奪還し、
地元の反タリバン勢力をまとめあげた男の話。
リーダーはマイティー・ソーのアノ人 |
圧倒的な緊迫感の銃撃戦など、
終始"映画として"スリリングに面白く観賞できるが、
ふと"これは実話"だということを思い出すと、
あまりにもポジティブかつ意気揚々と戦士たちを讃える
嘘だろ?ってくらい団結する米軍と地元軍 |
映画のテンションに足踏みしたくなる自分がいる。
なぜなら同じく対テロ戦争を描いた実話ベースの
アメリカ映画としてヒットした
"アメリカンスナイパー(85点)"や"ローンサバイバー(83点)"を観ているから。
それらの映画にあった対テロ戦争への圧倒的虚無感と悲壮感、
そして帰還兵の深刻なPTSD問題、
これらを局面は違うとはいえ、
同じ対テロ戦争を描いた『ホース・ソルジャー』では1秒も感じないからだ。
でも多分その空気感も含めて"実話”で、
この12人のチームはアフガンの地で圧倒的な勝利をあげ、
圧倒的な高揚感と達成感で帰国したのだろう。
だから多分この映画は多少の美談は交えているとは思うが、
”正しい”んだと思う。
そして何より摩訶不思議なのが、この映画もヒットするし、
より陰鬱な『アメリカンスナイパー』はもっとヒットする
というアメリカという国と国民。
本当に不思議。というか恐怖すら感じる。