2015年7月5日鑑賞。
久しぶりに少しだけ時間が空いたので、
会社の隣のTOHOシネマズに行ってきた。
個人的にこの映画は、
特にドヤ顔で分析したり、四の五のご託を並べる必要が全くない。
ジャンルは違えど、
敬愛する小説家の阿部和重が『グランド・フィナーレ』で芥川賞を受賞した際に、
これまた敬愛する作家であり、芥川賞選考委員の村上龍が講評で、
わたしは阿部氏の作品を推した。
その理由はただ一つ、
小説にしかできないことに作者が挑戦しているように感じたからだ。
と、述べたわけだが、
この『マッドマックス』も同様のことが言える、そう感じた。
つまり、
「映画にしか出来ないことを究極に突き詰めた作品」である。
ということだ。
『ゼロ・グラビティ』が“世界最高峰のCG技術”を駆使した
「映画にしか出来ないことを突き詰めた究極」であるとするならば、
『マッドマックス』は、“世界最高峰の実写&撮影技術”で、
映画の究極を突き詰めている。
これどうやって撮ったの?
30人くらいスタントマン死んでない?
そんな心配をよそに、そんなシーンの連続で物語は全速力で進んでいく。
この映画は心休まる、やや退屈なシーンが10分くらいしかない。
気を抜ける瞬間がほとんど無く、アドレナリンマックス状態が120分間続く。
だからエンターテイメントとしての「映画」としても
非常に高いレベルで成立しているし、
R-15だけど、カップルで見ても気まずくなる映画では無い。
もちろんトム・ハーディーもシャリーズ・セロンも最高に格好いいが、
とにかくこの映画は、まずは映画館で映像・音を体感すべきです。
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