劇場で観たかったけど、DVDにて観賞。
『レオン』以降、少し映画が好きな人であればだれもが
「この人絶対才能あるんだけどな…おかしいな…」
的な監督ランキング圧倒的上位に食い込むリュック・ベッソン先生。
今回も『マラヴィータ』同様、きっとダメなんだろう…
予告動画は面白そうだけど…
なんて、なぜか少しすね気味で観賞スタート。
設定としては、「人間の脳は、10%しか機能していない」
っていう大命題がまずあって、
スカヨハちゃん演じるルーシーが、わけのわからん状況に巻き込まれ、
10%を100%まで機能させる薬を体内に吸収したことによって
とんでもない人間に変貌して、
「おっす!おら悟空!」並みの強さを手に入れ、大爆発!
最強感の割にはちょっと太くない?って感じが逆に良い |
って映画。
感想の結論から言うと、個人的には
「リュック・ベッソンって(良い意味で)超バカじゃん!」
「超バカ」って感想は、ネットで少し検索すれば出てくる
この映画に対する賛否両論の否にも当てはまる部分はあるんだけど
きっと彼の脳みそを総結集させると、こういう映画が出来上がるというか、
こういう映画を作りたいんだなと。
こんな風に他人の携帯電話の会話を聞き取ることが出来ます そこに「なぜ」という解説はゼロっていう逆の爽快感 |
レオン的な哀愁漂うハードボイルドではなく、
こういうハチャメチャな、ある意味コメディにすら見える
アクションムービーを作りたいんだなと。
だからこの映画を見終わって、ある意味
「これぞリュックベッソン!」って映画なんじゃないかこれは!
と思い始めてもおかしくないくらい突き抜けた作品になっている。
こんな風に人を浮かせることも出来ます そこに説明は一切ありません |
とはいえ、『taxi』シリーズで腕を磨いた
カーチェイスシーンは、やっぱり世界最高レベルと言っても
過言ではない緊迫感と迫力だし、
スカヨハちゃんの何とも言えないキックアス感も良い味出してた。
でも一番笑えたのは、いや、面白かったというべきか、
「人間の脳は、10%しか機能していない」っていう
この映画の根幹となるテーマへの学術的アプローチ。
モーガンフリーマンがそれに関する権威的な学者を演じてるんだけど、
大学で講演するシーン「冒頭」あたりは、
「ほうほう、なるほど。人間より脳を使ってるのは唯一イルカなのね…」
と、観ているものを「それなりに」世界観に引き込む説得力を持つ
展開を見せつけてくるのだけれど、その展開は早々に挫折する。
挫折してないのかもしれないけど、途中からなんかめちゃくちゃになる。
突っ込みどころ多すぎて、芸人ですら突っ込みを放棄したくなるほど
破天荒な展開に、疑問に思う俺がバカなのか?と思うほどベッソンは突き進む。
そこで思うのは、
リュックベッソンがバカなのか、それともリュックベッソン的には
「そんなの関係ねー!」というスタンスなのか?
最近見た『インター・ステラー』の、正解がどうか全くわからないけど、
とりあえず最新学説盛り込みまくってます!どや!に
結局負けて、何となく分かった気になって観賞続行!みたいな世界観には
到底及ばない説得力の無さ、設定の無茶苦茶度合がずば抜けている。
で、設定や脚本って言うのはそこまで行ききると、
もはや面白くなるわけだけど、
その面白さの方向が向かう先はコントにしか見えない。
賛否の「否」を言う人たちは、きっとこのコントブロックへの嫌悪感だろう。
だって全く支離滅裂で納得感ゼロだから。
でも個人的にはリュックベッソン好き勝手やってるなー感を
思う存分感じられて、逆に好感を持てた。
だから実際映画の完成度とか脚本の綿密さとか言い出すと
50点くらいの作品なんだろうけど、
個人的にはリュックベッソンってホントバカだな!最高だわ!
89分って言う尺も最高!
でももっと短く出来るよベッソン!あの後半の人類の起源的なCGいるの?
って結局最後まで突っ込み所満載のベッソンはちゃめちゃ映画は意外と面白いぜ!
って意味でこの点数に落ち着きました。
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