映画館で観たかったウディ・アレン作品をDVDにて観賞。
非常に皮肉に満ちたファッ●ンセレブなコント映画だった。
簡単に言うと、ケイト・ブランシェット演じるジャスミン(偽名)が
クソ詐欺師で大金持ちになった夫の金で贅沢三昧していたモノの、
結果旦那のクソ詐欺がバレて、一文無しに。
そんなセレブの虚勢と嘘にまみれた転落人生を描いたのがこの映画。
このジャスミン役でケイト・ブランシェットは
『ゼロ・グラビティ』のサンドラブロックらを押さえて
アカデミー賞主演女優賞を始め、
各映画賞の主演女優賞を総なめ。
でも映画を観れば、納得できる素晴らしすぎる「痛い女」を演じきっている。
一文無しなのにブランドに身を包み ファーストクラスに乗る狂いっぱなしのジャスミン |
とにかく彼女に共感できるポイントは一つも無い。
破産しているのに虚勢を張ってブランド品に身を包み、
庶民的な妹を愚弄し、ブルーワーカー的な妹の彼氏も馬鹿にし、
金持ちが集まるパーティーで、無職のくせにインテリアデザイナーと嘘をつく。
とにかく中身が何もないクソみたいなセレブ崩れを演じるんだけど、
特に凄いのが、地の底まで落ちているのに「セレブ感」が抜けないこと。
これはケイトブランシェット天性の「王女感」から来るのだろうか。
実際彼女は2004年『アビエイター』でアメリカの大女優
キャサリン・ヘプバーンを演じ、アカデミー助演女優賞を受賞したり、
『エリザベス:ゴールデン・エイジ』で、まさに王女中の王女
「エリザベス1世」を演じているわけで、
そんなことからウディアレンは彼女をこの映画に抜擢したんだろうか。
そのキャスティングが既に皮肉の始まりって感じだが、
ケイトブランシェットのジェットコースター的な演技だけで
90分見れる、つまり主演女優賞にふさわしいブラックコメディ映画でした。
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