シリーズ2作目としては圧倒的な完成度。
だと思うけど、皆さんどうですか?
でもこの映画を面白いとか、相変わらずアホだなぁとか、懐かしいなぁ
っていう様々ないわゆる“トレスポ”視点で楽しむためには、
絶対に1996年に公開され、当時の若者に熱狂的な支持を受けた
『トレインスポッティング』を観るべきだ。
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厳密には世代でない自分ですら このポスター画像は待ち受けにしたことがある。 |
だからこの映画の解説というか感想はそれに尽きるんだよな。
「前作を観てくれ。それだけでもうT2は楽しめるから、絶対。」
っていう。
ドラッグまみれでクズ過ぎる彼らには
全く共感出来る要素はないし、
僕らの青春を当てはめられる場所はどこにもないはずなんだけど
なぜか「あ~わかるわかる。あるある。」みたいな感覚に陥るのだ。
またバカやってるよ、こいつら!
愛すべきバカどもだなぁ~!!
みたいな。
何なんだろうこの同士感。
で、やっぱり男ってホントにバカで、
1つのことを根に持つし、
殴り合えばわかりあうし、
欲には負けるし。
っていう男の全てがこの映画には詰まっている。
だから全世界的に刺さったのかな。
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なぜかこの4Sに泣ける。 |
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友情と呼んで良いのか分からない クズ同士の友情に泣ける。 |
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なぜか子供の頃から2人の成長を観てきたかのような 謎の感情移入が始まり、泣ける。 |
で、改めて凄いなって思うのが、監督のダニー・ボイルの手腕。
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60歳となった奇才 |
このブログで彼の作品を書いたのは
『トランス』(78点)くらいしかないが、
アカデミー賞に輝いた『スラムドッグ$ミリオネア』くらいから
悟りの境地に達したのかもしれないって思うほど
スタイリッシュさが完璧に洗練されているというか、
良い言葉が思い付かないんだけど、
圧倒的にスマートかつスタイリッシュだけど、
そのオシャレさがうるさくない上に、しっかりまとまっているという
まさに熟練の技とも言える編集技術。
普通オシャレな編集って、トニー・スコットの『ドミノ』みたいに
いや、めちゃカッコ良いけどやりすぎだよトニスコ!
加工しすぎてパカパカすごいし酔っちゃうよ!!
(※でも1度で良いから真似してみたい!!)
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このキーラ・ナイトレイが一番好き。 |
とか
マドンナの元旦那ガイ・リッチーみたいに、
『ロック・ストック~』とか『スナッチ』までは
鳥肌立つほどそのスタイリッシュさに唸ってたけど、
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スナッチのブラピはファイトクラブに 引けを取らないくらい最高。 |
それ以降、「あれ?これこの前と同じパターンのオシャレ?」
「またスローモーションかけて・・・からの~?」みたいな
パターン化したり、オシャレすぎて普通に「見づらい」みたいな
現状に陥りがちなんだけど、
ダニー・ボイル先生クラスになると、もうそんな次元は超越していて、
映像は美しく、かつスマートに収まりつつ、
物語も破綻無くしっかり前作のエピソードを回収しつつ、
「2」という続篇としての意味も持たせて物語を収めるという。
普通シリーズ物の2作目って、
だいたい「あ~あ」って感じになったりするのが関の山だし、
ましてや20年後の「2」ってとんでもないハードルの上がり方だし、
っていうプレッシャーの極限状態の中で
サラッとハイクオリティーの「2」を作れるって、
ある意味1作秀逸なモノを作るよりスゴい気がするんだけど。
そして「2」だからこその、あの「2」でしか出来ないラスト!
おいおい、カッコ良すぎるぜダニー・ボイル!
その編集、どこかでパロディさせてもらっても良いですか?
私が作っているのはバラエティ番組ですけど。
長くなりましたが、とにもかくにも前作をしっかり予習or復習して
劇場に足を運びましょう。